小指心
「大丈夫?歩ける?」
「梓ちゃん授業中っ」
「気にしないで、今私廊下に立たされてただけで暇だったし」
私はゆっくり蓮くんのペースで保健室まで歩いて行った。
もうすぐそこだ。
ガラッ
保健室のドアを開けると黒髪で男前の先生、坂末・千佳(さかまつ・ちか)先生がいた。
ナーイスタイミング、いつも私が行く時は千佳先生いないんだよ。
「センセー、小山・蓮くんが貧血起こしました」
「おーそうか、わざわざありがとう信条。クラスに戻って良いぞ」
「いえ、今私廊下に立たされてる事になっているので。暇だしココにいます」
「そうか、じゃあ信条は適当にここで私の手伝いでもしてろ」
先生は小さなピルを蓮くんに渡した、蓮くんはそれを飲んでゆっくりベッドに入った。
少し咳きをしている、風邪っぽいけど大丈夫かな?
「蓮くん本当に元気なさそうだね」
「当たり前だ、貧血で元気なヤツなんて普通いないだろう」
まぁ・・・それもそうだけどさぁ。
私は蓮くんの近くに行って額に手をあてた。
・・・すごく熱い、というか顔もなんだか赤い。
「先生・・・蓮くん、熱ありますっ」
「熱ぅ?ちょっとどけ」
先生は蓮くんの額に手をあてて温度を計った、なんだか困っている感じ?
「信条、悪いんだが小山のうちに電話して迎えに来てもらうよう言っといてくれ。私は小山の担当に早退すると伝えに行ってくる」
「はい」
私はポケットから携帯を取り出し、蓮くんの家に電話をかけた。
相変わらず蓮くんは咳込んでいる。
プルルルルルップルルルルルッ
ガチャッ
『小山です、ご用件は?』
「あ、信条・梓です。あの蓮くんが学校で熱を出してしまって、今迎えに来てもらって良いでしょうか?」
『蓮がっ?分かったわ、今すぐ行くから。わざわざありがとう梓ちゃんっ!』
ガチャッ
私はまた額に手をおいた。
少し震えている、汗もかいてきた。
「今蓮くんのお母さんが迎えにくるって、だからもう大丈夫だよ・・・」
息も荒い、だんだん心配になってきた。
私は蓮くんの髪を優しくなでた。
「・・・ありがとう梓ちゃん・・・」
「梓ちゃん授業中っ」
「気にしないで、今私廊下に立たされてただけで暇だったし」
私はゆっくり蓮くんのペースで保健室まで歩いて行った。
もうすぐそこだ。
ガラッ
保健室のドアを開けると黒髪で男前の先生、坂末・千佳(さかまつ・ちか)先生がいた。
ナーイスタイミング、いつも私が行く時は千佳先生いないんだよ。
「センセー、小山・蓮くんが貧血起こしました」
「おーそうか、わざわざありがとう信条。クラスに戻って良いぞ」
「いえ、今私廊下に立たされてる事になっているので。暇だしココにいます」
「そうか、じゃあ信条は適当にここで私の手伝いでもしてろ」
先生は小さなピルを蓮くんに渡した、蓮くんはそれを飲んでゆっくりベッドに入った。
少し咳きをしている、風邪っぽいけど大丈夫かな?
「蓮くん本当に元気なさそうだね」
「当たり前だ、貧血で元気なヤツなんて普通いないだろう」
まぁ・・・それもそうだけどさぁ。
私は蓮くんの近くに行って額に手をあてた。
・・・すごく熱い、というか顔もなんだか赤い。
「先生・・・蓮くん、熱ありますっ」
「熱ぅ?ちょっとどけ」
先生は蓮くんの額に手をあてて温度を計った、なんだか困っている感じ?
「信条、悪いんだが小山のうちに電話して迎えに来てもらうよう言っといてくれ。私は小山の担当に早退すると伝えに行ってくる」
「はい」
私はポケットから携帯を取り出し、蓮くんの家に電話をかけた。
相変わらず蓮くんは咳込んでいる。
プルルルルルップルルルルルッ
ガチャッ
『小山です、ご用件は?』
「あ、信条・梓です。あの蓮くんが学校で熱を出してしまって、今迎えに来てもらって良いでしょうか?」
『蓮がっ?分かったわ、今すぐ行くから。わざわざありがとう梓ちゃんっ!』
ガチャッ
私はまた額に手をおいた。
少し震えている、汗もかいてきた。
「今蓮くんのお母さんが迎えにくるって、だからもう大丈夫だよ・・・」
息も荒い、だんだん心配になってきた。
私は蓮くんの髪を優しくなでた。
「・・・ありがとう梓ちゃん・・・」