小指心
なにが『ふぇ~ん・・・お姉様の意地悪・・・!』だ(全く違う)。

ちょっと可愛いからって、調子こいてんじゃないっつの。
・・・あれ、これサッカーの先輩も言ってたような・・・

ヤバい、私の心が飛鳥のバカップルぶりにムカつきすぎて汚染されている・・・!!(じつの妹のせいにすること自体がすでに醜い)

「はい、沢波くん。今日はお邪魔しました~(腹黒笑顔)」

「ど、どうも・・・!!」

「いーやーだぁー!!『飛鳥』ココにいるー!!」



「おんどりゃあ・・・おのれはまだ言うか・・・?」



「ゴメンナサイ(片言)」

「さ、帰ろー♪」

私は飛鳥に首輪をつけたつもりで一緒に歩いた(キャンッ!)
あーもー、心配して損した。


「・・・姉ちゃん」


「ん、なに?」

「・・・今日はありがとう」

「!」

急に改まってお礼を言われるとは思わなかった。
・・・飛鳥も成長したなぁ。



「・・・どういたしまして」



―――――――――――

やっと家に着いたところで私は飛鳥につけておいた(付けてたの?)首輪を取り外した(キャンッ!)

「はぁ~・・・首周りが痛い」

「おのれのせいや」

「いや、普通に姉ちゃんのせ―――――スイマセンデシタ(片言)」

私は携帯を開いた。

『新着メール1件』

アドレスは・・・げ。

ピンキーナオこと一馬の元カノ『南朋』からだった。
お前からのメールは見たくないんじゃあ。

―――――――――――
件名 グッドニュース
―――――――――――


「ぐっどにゅーす・・・?」


ピッ

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