小指心

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やっほーい、南朋だぴょん(『ぴょん』!?←梓のツッコミ)
別に私からメールはするつもりはなかったんだけど、君に、てか私にグッドニュースがやってきましたぁ~!!(パチパチパチ)

なんと、蓮くんが私と別れるらしいでーす!!
ナーイス判断よ蓮くんっ!!

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「え・・・!?」

私は一瞬頭の中が吹っ飛んで真っ白になった。
動悸が急に加速する。

汗が噴出し携帯を落としてしまった。

「な、なにやってんだろう私」

私はそれを拾い上げてスクロールダウンした。
まだ続きがあったらしい。


ピピッ


――――――――――――

だから・・・

明日からよろしくね(^v^)bb~☆
ていうか、毎日おせわになっちゃうかも(笑)

ばいば~い

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「・・・!!」



『ていうか、毎日おせわになっちゃうかも(笑)』



南朋の馴れ馴れしい言葉使いに恐怖を憶えた。
顔文字も、可愛い言葉も、全部怖くなって・・・



ピッ



―――――削除した。

「・・・っ!」

私は自分の部屋に行くと、ドアを開けてドアを閉めて、その後ロックをかけた。


「どうしよう・・・本当にどうしよう・・・!!」


最初はあんなに強気で、いじめなんてやられても耐えられると思っていた。
でも・・・今更だけど・・・、脅迫状なものを前日に送られてきたらやっぱり・・・

・・・怖くないはずがない。


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