小指心
「・・・お、鬼山先生・・・(ちなみに本名、鬼山・鉄太郎)」

「梓・・・あいつ、尋常じゃなかったぞ・・・!!(ちなみに高校時代のあだ名は『てっちゃん』)」

「ストレス溜まってんのかねぇ~?」

「でも・・・なんのですか?」

「僕が知るわけないでしょう!ねぇ鬼山せんせ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!!!!!!


「お、鬼山先生・・・?」

「どうしかしました?」

「きっと信条・梓は前からいじめられてたんですよっ!!(ゴォッ)」

「ぅを、あっちいっ?!!(熱気)」


俺は・・・俺はきっと梓を助けてやる・・・
待ってろよ・・・!!!(ただのしつこい熱血教師)

―――――――――――


ガラッ


「おはよーみんな」


ザワッ

急に楽しく騒いでいたクラスがイッキに威圧感のある視線を私だけに向けた。

「・・・」

私は目の前にいた男子を軽く押しのけて自分の席に座った。


ガラッ


「おはよーみんな・・・って」

様乃が教室に入ってきた途端、また教室がもとの楽しいクラスになった。
様乃はすごい。

あ、てか私が原因だからか。


ペリッ


「・・・ちょっと、なにこの写真」

様乃は黒板から沢山の写真のうちの1枚を取った。
怒りで満ち溢れているのがすぐに分かる。


ガタンッ


「梓・・・あんたいじめられてんの?」

様乃は私に写真を向けた。
それは私が全く知らない男性とラブホテルの前でキスをしている。

合成写真ってやつだ。

「・・・みたいだね」
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