小指心
「いやいや、『・・・みたいだね』ってふざけてないでさっ!」

いや、むしろこっちは真剣ですけども。

「全然、ふざけてないよ」

「てか・・・なんでアンタそんなに冷静なのよ」

「別に、こんなのすぐに冷めて終わることだし。そのうち自然消滅するって」

「しねぇよ」

するって。
あ、いや、するか?

「てか、梓どうした。元気ないよっ?(ちょっとあまりにも梓のボケが少ないためツッコミが出来ない)」

「なんかあ・・・蓮くん、南朋と別れたんだって」

「ん、ん、ん?それは、なんだ。なにかこの今の状況とはなにかつながりが?」



かくがくしかじか



急に様乃は席から立ち上がった。

「ちょっと小山しばってくるわ」

「それは絶対ダメエエエエエエェェッ!!!(驚)」

私はすぐに様乃のブラウスの裾をつよーく握った。
様乃の目からほ、炎が・・・!!
危ない、この人絶対に危ないっ!!

「は、なに言ってんの。アンタ、そのせいでいじめられてんでしょ?」

「いや、まだ決まってるとは・・・」

「完璧にそうでしょうが」

「そ、そうんなんだけどさぁ・・・」

「結局どっちなんだよ」

「あぁもうっ!!様乃が追いつめてきてるんでしょうがっ!!(号泣)」

ヤバい、さっきまで冷静(すぎ)だったのに今頃パニくってきた・・・
うわぁ〜・・・涙腺が緩んできた・・・
私はとっさに両手で顔を隠した。


ガラッ


「すいませーん」

蓮くん?

「えと、信条・梓さんっていますか?」

「ぃ、いまーす・・・」

少しだけ手をあげて、蓮くんはそれに気付いた。
ていうか、黒板に貼ってある写真に気付いてないっぽい・・・?
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