小指心
「ちょ、ちょっと待って。別に別れるのは良いけど、様子ってなんの」

「うん、そこなんだけど」



・・・ゴクリ(なまつば)



「とりあえず、作戦は今のところ―――――無し」

「ないのおおおおっ??!!!(号泣)」

「いや、本当ごめんなさい(少し震え気味)」

おいおい、蓮くぅーん・・・
なにも考えずに行動って、私ただのいじめられっこかよぉーい。

「蓮くん・・・酷い」

「ごめん、本当にごめん(半泣き)」

蓮くん、なんかすごくカタカタ震えてるんですけど。
てか、震えたいのはこっちだよ。

「だって俺、なんかこのままずっと南朋さんと付き合うなんて・・・こう・・・腑に落ちないっていうか・・・」



なるほど、ということは。

『このままずっと南朋さんと付き合うなんて、腑に落ちない』=ずっと俺、このまま好きでもない女と永遠に付き合っていくわけ?(疑問系)

・・・

ごめんなさぁーいっ!!!(恐怖)



「そ、そうだよね。そんな私なんかのためになんでよりにもよって南朋『なんか』と付き合わなきゃいけないんだよって話ッスよね!先輩っ!!」

「『先輩』っ?!!」

「そうっすよね!そうっすよね!あはっ☆(誰)」

「梓ちゃん、なんだか誤解しまくってるよねっ?!!」

「なぁーに言ってんすか『社長』っ!!」

ちょ、なんで背中を景気良く叩かれたの僕っ?!

「じゃなくてっ!!」


ガシッ


「・・・」

蓮くん、手。
手が、私の手が君の手と繋がっておりますね。ハイ。

「どうした社長っ?!」

「信条くん、違うんだよっ!!(思ったよりノリノリ)」
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