小指心
―――――――――――
「え、別れるっ!?」
「私も良く分からなくて・・・急に言われたから」
「ちょ・・・それって絶対なにかまた南朋さんが変な取引したんだってっ!!」
もう、なにがなんだか・・・
イキナリこんな別れ話、しかも簡単に南朋に一馬を取られちゃうなんて・・・
「どうしよう・・・」
本当になにも考えられない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
いつも隣には一馬がいたから、一人になると何も出来ない。
ただただ私の心臓はいやに加速するだけで。
何一つとして良い案が思い浮かばない。
「・・・蓮くん」
「ん?」
「ちょっと・・・もう帰っていいかなぁ・・・?」
「え・・・」
「少し休みたいんだ、もしかすると明日学校にはいかないかも」
そういうと梓ちゃんはゆっくり立ち上がり、玄関の方へと歩いていった。
すごく後姿が悲しそうだ。
「じゃあ、おじゃましました」
「あ、うん・・・」
そのまま僕は梓ちゃんを引き止めず、なにもしないままでいた。
今の僕では梓ちゃんを慰めるのは無理だと思った。
ただただ僕はうっすらと消えてゆく背中を見つめている。
「・・・」
こんな気持ちは初めてだ。
「え、別れるっ!?」
「私も良く分からなくて・・・急に言われたから」
「ちょ・・・それって絶対なにかまた南朋さんが変な取引したんだってっ!!」
もう、なにがなんだか・・・
イキナリこんな別れ話、しかも簡単に南朋に一馬を取られちゃうなんて・・・
「どうしよう・・・」
本当になにも考えられない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
いつも隣には一馬がいたから、一人になると何も出来ない。
ただただ私の心臓はいやに加速するだけで。
何一つとして良い案が思い浮かばない。
「・・・蓮くん」
「ん?」
「ちょっと・・・もう帰っていいかなぁ・・・?」
「え・・・」
「少し休みたいんだ、もしかすると明日学校にはいかないかも」
そういうと梓ちゃんはゆっくり立ち上がり、玄関の方へと歩いていった。
すごく後姿が悲しそうだ。
「じゃあ、おじゃましました」
「あ、うん・・・」
そのまま僕は梓ちゃんを引き止めず、なにもしないままでいた。
今の僕では梓ちゃんを慰めるのは無理だと思った。
ただただ僕はうっすらと消えてゆく背中を見つめている。
「・・・」
こんな気持ちは初めてだ。