小指心
―――――――――――

「あー・・・」

ずっとベッドの中、私は天井を見ている。
今日は学校には行っていない。

「・・・」

お母さんには生理痛ということで休んでもらった。
てゆーか私、これからまともに生きてゆけるかなぁ・・・

ピッ

私は携帯を取り出して時間を見た。
12:45、そろそろ起きなきゃ・・・

「お母さーん、お腹空いたー」

「今ご飯作ってるから着替えてなさーい」

「はーい」

て、着替える気力も出てこないんだよ。

ガラッ

「はぁ〜・・・」

可愛い洋服、いつも見ていて幸せなのに。
今じゃあもう、何も感じない。

どうしよう・・・一馬がいないとこんなにも力が出ないなんて。

ホント、私は一馬なしじゃあ生きてゆけない。
非力な鳥の様。

「・・・」

私は水色とオレンジのグラデーションのTシャツとサロペットを出した。
ゆっくり、ゆっくり寝間着から着替える。

あぁ〜・・・鏡で見ると、髪が寝癖でボーボーだ。

「すっごい猫背」

「飛鳥・・・なに?」

「んー、今日姉ちゃん元気ないなーって」

「つかなんで家にいるのよ」

「サボり」

お母さん・・・

「怒られるよ?」

「良いよ、別に姉ちゃんだってサボってんじゃん」

やっぱり女はこういうの、分かっちゃうんだね・・・
ヤバい、私本当にやる気出ない。
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