幸せの寄り道
目覚め
「陽向、陽向っ!!」
あれ、誰か呼んでる
誰?
名前を呼ぶ人を探しても見あたらない
まわりは何もない丘で遠くに小さく家の光が見えた
ここ、どこ?
「夏川?」
ふと後ろから声がした
振り向くとそこには先生がいた
「先生…」
「夏川、見てみろよ」
そういって空を指差して見上げていた
「あ、すごい。キレイ」
言われるがままに空を見ると空一面に星が輝いていた
私は先生の横に行きまた空を見上げた
まわりに明かりがないから星がとても見えた
「なぁ、夏川は星の願い事信じる?」
「えっ!?星の願い事ですか?」
「あぁ。」
「う~ん…、信じますね!!」
「信じるのか!!」
「信じてればきっと叶います。先生?何か願いがあるなら信じてください。きっと叶いますから♪」
なぜだかわからないけど先生の願いは叶う気がする
「じゃあ、信じてみるか。」
「何お願いするんですか?」
「秘密だ!!」
先生はそう言うと後ろを向いてしまったので表情が見えなかった
願い事…、
私も星に願ってみよう
先生のそばにいたいよ…
そう願うとあたりがまぶしく輝き真っ白になった