幸せの寄り道



~学校~


「え~。いろいろとあってみんな困惑していると思うが、夏川も無事退院したそうだ。」



「先生、夏川さんどうするんですか?」


「今週は休むが来週から無理のない程度に出てくることになっている。」


「河野先生と夏川ってほんとに付き合ってたんですか?」


「本人から聞いたがそんなことはないそうだ。」


「河野先生やめないですよね?いま学校来てないし…」


「辞めないだろうがそれなりの処分はあるかもな。」


「では、HRを終わります。」




それから担任が出て行った教室は様々な話が飛び交った



「ねぇ、ほんとに付き合ってなかったんかね?」


「でも二人とも休んどるってことは、なんかあるかもよ!!」


「ってか夏川さんのほうが辞めたりして!!」


「そっちのほうがあり得るよね。」





そんな様子を見た幸奈は少し悲しそうに沙耶をみた


「何?しょうがないじゃん。先生に手を出した陽向が悪いんよ。」


「でもほんとに違ったら陽向ちゃんかわいそう。」


「勘違いされるようなことしとるのがいけんのよ。」


「でも…」


「幸奈は聞いてないかもしれんけど、陽向って放課後残って先生とおったしりたんよ。」


「でも勉強教えてもらいよったかも!!」


「幸奈ならあるかもだけど陽向だし。」


「え、」


そんなことを話していた二人にほかのクラスの人が集まってきた



「お前ら夏川と仲良かったんだしなんか聞いてないん?」


「仲良かったのは前の話でしょ?うち、陽向とあんま仲良くなかったし。」


「沙耶ちゃん…。えっと、何も聞いてないけどほんとに付き合ったりとかはないと思うよ。」


「ふ~ん。ありがとね。」













----キーンコーンカーンコーン




そこで授業が始まるチャイムがなった

















……ガラ






「授業を始めます。」







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