幸せの寄り道




「ただいま。」



「お帰り。どこ行ってたの?もう暗くなるのに。」


「ちょっと本屋さんで雑誌買ってきただけだよ。」


「心配かけないでよ?」


「大丈夫だよ、今は学校楽しいし。」



今日は母の仕事は午前中で終わりなので私より早く家にいた



そして、私が倒れてから少し口うるさくなった



私が悪いのはわかってるからなにも言えないけど…




「学校楽しいならよかった。早く着替えておいで。」




「はーい。」




私は着替えに部屋へあがると私のベッドではクロが丸まって寝ていた



「おーい、勝手に人のベッド使ってぇ。」




私はそのままクロに抱きついてもクロは寝たままだった





それから着替えてリビングにむかった






「ねぇ、陽向?」


「なに?」


「今さらだけど、まだ先生のこと好きなの?」


「なに?いきなり…。」


「いや、どうなのかなって…。」


「今は…。誰が好きとかないから。」




「そう。」




私がもう大丈夫だから心配しないでって言えたら楽になったかな?






ごめんね、まだ忘れられてないの




そう言ってしまいたい





< 130 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop