幸せの寄り道




「そんなことがあったのかい。」


「どうしよう…」


「私も調べてあげよう。お父さんの仕事場教えてくれるかい?」


「え、でも…。」


「ばばぁをなめちゃいかんよ(笑)」


「あんまり大きな騒動にはしたくないんだけど?」


「大丈夫!!」


「なら…」





そうしておばあちゃんが協力してくれることになった





それから数日が過ぎた日おばあちゃんからのメールが来た



その内容は父の浮気相手の名前と住所と電話番号と写真だった



どこで調べたんだろ…。






私はその女性に思い切って電話をしてみると案外すぐに受け入れられて週末会うことになった




待ち合わせ場所は近くの喫茶店で12時にと言われた




会ってなにを話せばいいのかもわからなかった



いくら考えても出てこない



どうすればいいの?








私は家にいるのが嫌になり外に出た





なにも考えず歩いていると公園に辿り着いた




誰もいない公園のブランコが街灯の明かりに照らされていた




ブランコに座るとキー、キーと懐かしい音がした



< 142 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop