幸せの寄り道
それからの学校生活といえば3年生はみんな何かとそわそわしていてもう少しで卒業だと浮かれている人が多かった
「なんか3年生楽しそうですね!!」
「多分来年の今頃茜ちゃんもこんな感じになってるよ♪」
「なんか陽向先輩がいなくなるなんて想像つきませんよ(笑)」
「陽向先輩、俺まだ諦めてねーよ?」
「そうなの?」
「しつこいと嫌われるよ?」
「茜はいちいちうるさいなぁ。」
「なによぉ、親切で言ってるのに!!」
「私からしたら2人のほうが似合ってるんだけどなぁ。」
「あ~ぁ。ドンマイ(笑)」
私と美咲と弘樹君と茜ちゃんは廊下に並んで話していた
「ねぇ、卒業しても遊ぼうね?」
「なにいきなり?」
「なんか前もこんな話ししましたよね(笑)」
「変わってないですねぇ、俺ら。」
「いや、変わってるよ。」
後ろからそう言って小林君と内田君と幸奈が来た
「俺らも居んの忘れないでくれる?」
「陽向ちゃん探したよ?どこにもいないから。」
「ごめんね、ちょっとのはずがなんかダラダラと…。」
そう言うとみんなが笑っていた
そう、私の周りは少しずつ変わっていった
美咲がいて、小林君と内田君がいて、弘樹君と茜ちゃんがいて、幸奈がいる
もうあの時とは違って寂しくないよ、先生。
こうして先生のこともここから見られるけど前みたいに悲しくない
頑張ろうって思えるんだよ