幸せの寄り道



週末、今日は雪村親子と買い物に行くことになっていた。



行くとこは決めてないけど早苗さんが一緒にいろいろ見て回りたいみたいで聡太君は荷物持ちみたいだ



「陽向ちゃーん!!」


「早苗さん、聡太君こんにちは!!」


「よぅ。」


「陽向ちゃん今日はどのお店から行こうか~?」


「私は買う物とかあんまりないから早苗さんの行きたいところ優先でいいですよ!!行きたいところがあったら言うんで。」


「そう?じゃあまずあそこに行きましょ♪」


そう言うと早苗さんは手を引いてお店に一直線だった


「ねぇ、陽向ちゃんこれ着てみて!!」


「え、私が?」


「うん!!後でこっちもね♪」


「聡太~、これ持ってて!!」


「はぁ?」


「なによ、文句ある?」


「ない。」


「よし!!」




2人が言い合っている間に私は試着をしに行った



「あの~、着ましたよ…。」


「ん~。やっぱ陽向ちゃん可愛い~♪」


「聡太君どう?」


「似合ってる。」


聡太君はいろいろな服を持たされて少し目をそらしながらそう言った


「まぁ、聡太照れちゃった。じゃあそのワンピース買いで!!」


「えっ?」


「どしたの?」


「これ早苗さんが着るんじゃないんですか?」


「今日は陽向ちゃんの服買いに来たのよ?」


「え、なんで?」


「女の子の服選んで買ってあげるのが夢だったの☆」


そう言ってまた服を選び始めた


「聡太君、なんかごめんね…。」


「いや、いいけど。俺こっちのほうがいいな…。」


「着てみようか?」


「おう。」




それから何着も着替えて気付くと大きな袋1袋分早苗さんは買っていた








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