幸せの寄り道



「陽向ちゃーん!!次ここ入りましょ!?」


早苗さんに呼ばれてハッと我に返った



「俺そこのベンチ座ってっから!!」


「わかった。」



聡太君は疲れたのかベンチに座ってこちらを見ていた



「早苗さん、聡太君疲れたみたいでベンチ座ってるって。」


「まぁ、ばてるの早いわよ!!それよりこれどう?」


「かわいいです♪」


「じゃあ着てきて!!」


「…はい。」


それからも何着も着て1日中お店を回っていた



帰るときにはもう夕方で聡太君は荷物持ちとして大活躍だった


「大丈夫?」


「ん?大丈夫。」


「これ飲む?さっき買ってきた。」


そう言って缶コーヒーを渡すとサンキュと言って聡太君は受け取ってくれた



「今度卒業前に1、2年と3年で試合するんだけど応援来いよ。」


「ねぇねぇ、いっつも上から目線だよね。」


「うっせぇ。こういう性格なんだよ。」


「いいよ。何時あるの?」


「来週の土曜。」


「わかった、じゃあまた幸奈誘っていくね!!」


「陽向ちゃん、お家着いたよ~♪」


「早苗さん送ってくれてありがとうございます。」


「いいえ~♪聡太、荷物運んであげて!!」


「あぁ。」


聡太君は返事をすると車に山積みになった袋を抱えて私の横に来た







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