幸せの寄り道
「ね~、このあと生物よね♪」
沙耶がとっても嬉しそうに聞いてきた
「そうじゃねぇ、先生に話しかけるんでしょ?」
私がそう言うと廊下に出る
いつも教室の前で先生待ちをする沙耶をみながら幸奈と普通の話をする
「昨日さぁ~あのテレビみた?」
「うん、あれ面白かったよね♪」
3人の中でオタクなのは沙耶だけだから2人の時は基本普通な話しかしない
「あ、先生きた!!」
沙耶は階段から私たちの傍まで走ってきた
「おはよ~♪」
生物の先生はまだ若くて気さくな性格だから男女共に好かれている先生
先生はいつも私と沙耶の間に立つけどなぜか私に近い…
私と幸奈は沙耶が先生のことが好きなのを知っているからあえてあまり話さない
だけどまたなぜか沙耶との話で私にふってくる…
先生、先生の横からの嫉妬の視線がいたいです…