夏のある日
そう思った時には既にお父さんの胸にしがみついていた
「家でゴロゴロだって!!!?仕事仕事って言っときながらそんなの嘘!!毎日毎日愛人の家に行って女の人とイチャイチャしてるじゃない!!」
お父さんは眉間にシワを寄せながらあたしにつかみ掛かってきた
「なんだと?俺が愛人の家に行って毎日イチャイチャしてるだ?そんな証拠どこにあんだよ!!あぁっ!!?」
「…ッ」
あたしはお父さんの気迫に圧倒されながらも負けじと言い返す
「証拠ならあるよっ!!毎日毎日会社会社って言ってるから変だと思ってこの前の夜お父さんの後付けたの。そしたらお父さんいつもの会社の道じゃなくてホテル外に行ってた。」
「…ッそんなのなんの証拠でもないじゃないか写真もないのに証拠証拠って「写真ならあるよ…ほらコレが証拠」
あたしはショーパンのポケットに入ってる携帯を取り出してお父さんにその画像を見せた
「…ッ!!!」
お父さんはビックリした様子で写真を見ている
お母さんは床に倒れて泣きながらこっちを見ている
「この日は愛人の家じゃなかったんだね…」
「…ッッ」
お父さんは何か言いたげだけどずっと下唇を噛んでる
「ほら何が家でゴロゴロだよ!!会社なんか行かずにずっと愛人とイチャイチャしてるだけだろ!!?だからお母さんやりたくもない水商売してお金のやりくりしてるんじゃない!!」
「うるさい!!!!!」
「…ッお母さん毎日毎日頑張ってるのにお父さんは何も…何もしてないじゃない!!お父さんのほうが…お父さんのほうが文句言う資格ない!!」
あたしはお父さんを目一杯睨らみながら言った
「うるさいッッ!!!」
ドガッ!!!
「ウッッ!!」
ドサッ
あたしはお父さんにまた勢いよく殴られ床に倒れた
お父さんはあたしをもの凄い形相で睨んだ
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!」