Cherry Love〜さくらと桜〜【短編】
プロローグ
4月のある日、空は雲ひとつない快晴、「佐藤家の墓」と書かれた小さなお墓の前で手を合わせる青年の姿があった
「元気か?…って死んだ人にそのセリフはないか(笑)
昨日さ、また失敗しちゃって店長に怒られちゃた
まぁ、いつもの事だから慣れたけどね
慣れる前に失敗しないようにしなきゃいけないよな
でも今のバイトはちょっと楽しいんだ
続けられるように頑張るよ!」
いつもとは違い、家の仏壇ではなく、この日はお墓、しかし、いつもと同じようなたわいもない短い話をした後、青年は悲しそうな顔をして呟いた
「…あの時、俺が外に連れ出さなかったら
少しは違う未来が待ってたのかな…」
青年の名前は佐藤賢二郎
19歳の大学生
今年の6月に20歳になる
彼には三つ年上の姉がいた
彼女の名前はさくら
一年前
病気で命を落とした…
「元気か?…って死んだ人にそのセリフはないか(笑)
昨日さ、また失敗しちゃって店長に怒られちゃた
まぁ、いつもの事だから慣れたけどね
慣れる前に失敗しないようにしなきゃいけないよな
でも今のバイトはちょっと楽しいんだ
続けられるように頑張るよ!」
いつもとは違い、家の仏壇ではなく、この日はお墓、しかし、いつもと同じようなたわいもない短い話をした後、青年は悲しそうな顔をして呟いた
「…あの時、俺が外に連れ出さなかったら
少しは違う未来が待ってたのかな…」
青年の名前は佐藤賢二郎
19歳の大学生
今年の6月に20歳になる
彼には三つ年上の姉がいた
彼女の名前はさくら
一年前
病気で命を落とした…