Cherry Love〜さくらと桜〜【短編】
「あ〜思い出しました
できれば思い出したくない頃の話ですけど…」

笑いながらそう答えた

その後、なぜか俺も彼女達の会話に少し参加させられた

晩飯を食べて、しばらくして姉ちゃんは風呂に入りにいった

そのとき俺は有紀さんにどーしても知りたかった事を聞いた

「あの〜姉ちゃんって今彼氏いるんですか?」

「気になる?」

不気味な笑みを浮かべながら尋ね返された

「べっ、別に気になるわけじゃ…弟として心配してるだけですよ」

無難な事を言ったつもり

「いいな〜さくらは心配してくれる人がいて(笑)
今はいないよ

少し前までいたけどね」

初めて知った

ちょっとショックだった

でも彼氏ぐらいできるよな

動揺したが、今はいないという事で安心した

だからって何かあるわけじゃないのに

本当にバカだな〜俺


でもそんな事が俺にはたまらなく嬉しかった
< 14 / 32 >

この作品をシェア

pagetop