Cherry Love〜さくらと桜〜【短編】
でも、二人でいると、まるでカップルにでもなったような気分になれた

単純バカな俺だが、やっぱり嬉しかった

その後も絶叫マシーン地獄は続いたものの

姉ちゃんも少しは気を使ってくれて、違ったアトラクションにも行けた

そのおかげで俺も少しは楽しめたかな


二泊三日という旅行期間はあまりにも短く、あっと言う間に過ぎて行った


「全部回れなかったね〜残念」

と悔しがる姉ちゃんだったが

「今年はいっぱい遊んだから、来年はおいしいもの食べに行こっ、私は北海道がいいな〜」

と言う姉ちゃんに父さんも

「おいおい…もう次の話かよ」

と、困りながらも笑っていた

北海道なら俺もいいなぁと思っていた



その時は誰もが、来年は北海道行ける、と信じていた


けど、北海道旅行は実現しなかった…
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