Cherry Love〜さくらと桜〜【短編】
第5章 悪夢

雪の降る日

旅行に行って年を越してすぐの冬

その日はいつも以上に冷え込んでいた

親は二人とも仕事、姉ちゃんはバイトに出掛けていた

俺はする事もなく一人でコタツにもぐりながらテレビを見ていた


突然、家の電話がけたたましく鳴り響いた

姉ちゃんのバイト先から

また姉ちゃんが倒れて病院に運ばれたらしい


俺は、また過労かな、と思い、とりあえず親に連絡を入れ、身支度を整えた

親がいったん家にもどってから行くとの事だったため、俺は親を待ち、それから病院に向かった

みんな、たいした事はないだろう、と思っていて着くまでに少し時間がかかった

病院に着き、病室に行くと姉ちゃんはベットの上で眠っていた

しかし前とは雰囲気が全く違った


看護士の人達が慌ただしく動いていた

俺達に気付くと

「ご家族の方ですか?今先生を読んできます」

と言い、しばらくして医者が来た


「別室でお話があります」

あきらかに前とは違った…
< 17 / 32 >

この作品をシェア

pagetop