Cherry Love〜さくらと桜〜【短編】

日記と手紙

両親は泣き崩れた


いつか来るとはわかっていても


つらすぎた…


でも俺は泣かなかった


もう泣かない


そう決めてたってのもあるけれど


ただ現実を受け止めれなかっただけだった



翌日の晩、お通夜が行われた


来る人、来る人みんなボロボロ泣いていた…


俺は泣かなかった



家に帰って、病院から持ち帰った荷物を整理しているとき

一冊の日記帳を見つけた


そこには入院してからの事が毎日書かれていた



「私の命はあと一年らしい。怖い…けど笑顔でいなきゃ!泣いててもしかたがない!今ある人生を楽しむ!


今日は私の21歳の誕生日。お花見をして、久しぶりにみんなでの外出だった。楽しかったな〜!来年もあるよね、きっと




今日けんちゃんに怒られた。怖いのは私だけじゃないんだね。きっと病気治して、みんなで北海道に行くんだ!けんちゃん、ありがと



海に行った。広いな〜。海を見てたら病気の事忘れられる。でも、もうすぐなのかな…怖いよ… 」
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