Cherry Love〜さくらと桜〜【短編】

寂しがりや

姉ちゃんの受験が無事終わり、俺(自分の呼び方がこの頃変わった)も中学生になる頃
ついに一軒家を購入した

それまで小さなマンションに住んでいて、俺と姉ちゃんは同じ部屋だった

それがやっと自分一人の部屋が持てるとあった、俺らは大喜びした

引っ越して二日目の朝、姉ちゃんのテンションが下がってた

「どーした?」

「眠てない…」

なるほど、姉ちゃんは昔から枕が変われば寝れないような体質だった

だから家が変わって眠れないのかな、と思っていた

その夜、突然部屋のドアが開いた
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