相伴って比例するイケナイ関係






「俺は…感情のままに動く。後悔はしたくないからな」


「…………」



な、なんか…正論かもしれないけど、たぶん世間ではそれを"自分勝手"と呼ぶ気がするけど…



彼には、言わないでおこう……



「なんか……黒崎くんに慰められちゃったね」



「感謝しろよ」


「な、なにそれ」


「俺が女慰めるなんて、滅多にないからな」



そりゃ、そうだよね


寧ろ泣かす専門だ…でも一応お礼は言おう



「ありがと…」


そう言うと黒崎くんはニヤリと笑う




「お礼を言われるよりも、俺は欲しいものがあるんだよな」



「…え?…きゃ!」



いきなり腕を捕まれて地面に押し倒されると黒崎くんが抱いていた子猫が私達に挟まれるようにお腹に乗る



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