相伴って比例するイケナイ関係






そう頭を悩ませていると…



「あ、奏汰…?」



角を曲がる所でタイミングよく黒崎くんと出会ってしまう



「……あ」



その姿を見た瞬間、昨日の事もあってか、ドキッと心臓がなり彼を見る事が出来ない



どうしよう…秋に不自然に思われないためにも、見るしかないのだけど…


見たら昨日の事を思いだしてしまうから…見る事が出来ない


「………」


黙り込む私を秋は見て、その視線を黒崎くんに戻す


「おはよ、今日は早いな」


私の横で秋は彼にそう言うと、ふっと笑う黒崎くん



「猫に起こされたからな」



「猫?あぁ、昨日言ってた子猫のことか?」


「あぁ」




そう言って腕をまくると見事に引っ掛かれた跡が光る



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