キミに捧げる初雪
雪子はバレンタイン前日、カバンにリボンの包みをしまい込んでいた。



「うう〜クロー。西尾君受け取ってくれるかなあ」



ボクを抱き上げながら、雪子が今にも泣き出しそうな顔。



にゃあ!大丈夫だよ!



可愛くて優しい雪子のこと、好きにならないわけないよ!



うまくいきますように!



心から祈ってたのに…






その日の夜、雪子は突然苦しみだし病院へ運ばれたんだ。



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