キミに捧げる初雪
そいつは奇妙な姿をしていた。



だけど、よく知っている。




それは、オレ、レンであり雪子だった。




右半分がオレで。



左半分は雪子の姿だった。



思わず、身を堅くするオレと雪子を置いてクロが進み出た。



「クロ?!」



雪子が叫ぶ。



にゃあ、とクロは小さく鳴くと雪子を振り返った。





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