キミに捧げる初雪
クロの声が聞こえた。




こいつの願い…魂と引き換えにしたのは、それだったのか…



「クロ…」



雪子の目から大粒の涙が溢れた。



「イヤ…行っちゃイヤ!!」



雪子はベッドから飛び降りると、悪魔の前に立ちはだかった。



「連れて行かせない!」



雪子はクロを庇うように両手を広げた。




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