キミに捧げる初雪
「ナガセユキコは近々、また迎えにいくことになるだろう」



EC−P31番が言った。



「黒猫は放っておけ。数日したら消滅するさ。悪魔がうまい話を持ってくるわけがないからな」



オレは、小さく頷く。



バカな猫だ。



オレに同情の余地はなかった。



何より、仕事を邪魔されたことが腹立たしい。



イライラする気持ちを抑えながら、オレはリストを開いた。



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