キミに捧げる初雪
「いい子だ」



オレの腕の中に、魂が飛び込んできた。



生まれたばかりの赤ん坊の魂だった。



母親が、亡骸を抱きしめ泣いている。



オレの腕の中で。



魂が、母親を振り返った。



「おいで」



オレは優しく微笑んだ。



魂は、オレを見て安心したように、腕の中に収まる。



オレの姿は泣いている母親の姿に変わっていた。





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