キミに捧げる初雪
「オレが見た記憶は、全部過去のオレと雪子なの?」



オレは夢の中で、雪子と同じ甘い香りを何度も吸い込んだ。



登場する人物は、皆甘い香りがしていた。



EC−P31番は、首を傾げる。



「さあなあ、オレには経験がないからわからないんだ」



その声は、なんとなく悲しみを帯びているような気がした。



EC−P31番も…



ここにいるってことは、生きることをあきらめたかな?



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