キミに捧げる初雪
「17歳、おめでとう。雪子」





パパの声に、あたしは今日が自分の誕生日だと気づく。





「奇跡ね」





ママも泣きながら、あたしに寄り添う。



「この街に雪が降るなんて…雪子が生まれたあの日以来なのよ」



「今日が、雪子の新たな人生の始まりの日だね」



陽ちゃんの声に、振り返る。



涙目で優しく微笑む陽ちゃん。



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