キミに捧げる初雪
epilogue Ⅱ
「もう冬だね」



そう言うと、白い息がふわりと流れた。



それを真似して、手をつないで歩いている5歳くらいの男の子が、はあああと大きく息を吐き出す。



「出た!」



白い息を見て、嬉しそうに男の子は母親を見上げる。



母親も笑顔を返す。




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