キミに捧げる初雪
「驚きもせず、こんな話し、よく鵜呑みにできるな」



オレは呆れて溜め息気味に言った。



「驚いていないわけじゃないよ。でも…」



ナガセユキコが、膝の上の黒猫を撫でる。



「クロが来てくれたから…」



にゃあ、と黒猫が甘えた声を出した。



「だから…信じられるの」




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