キミに捧げる初雪
「身体ごと天国に行っちゃったんだね…きっと幸せだよ、クロ」



あたしが、パパにそう言うと、驚いてあたしを見つめた。



「でも…」



納得出来ない顔のパパにあたしは言った。



「クロって、おっちょこちょいだから自分が死んだことに気づかないで、遊びに行ったのかもよ」



悲しまないあたしに、パパとママはそれ以上なにも言わなかった。



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