キミに捧げる初雪
「朝から、いつでも病院を抜け出せるように準備して待ってたの」



やっぱり、とオレは心の中で頷いた。



病院を抜け出してデートをするつもりだったんだ。



「なのに、全然現れる気配もなくて…寝てから来るってどうゆうこと?」



怒って見せてはいるが、目は笑っていた。



「これも夢…なんでしょ?」




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