誰にもナイショ♪ヒミツな関係
さっき言っていた“ゆうちゃん”ってあの人のこと?
私が向かった先のソファーには、同い年くらいかな?
後ろ姿からしても男の子…だよね?
とにかくそのくらいの人が座っていた。
おそらくテレビでも見ているんだろう。
つけているテレビからはいろんな話し声が聞こえてくる。
どうしよう。
ソファーには座るスペースはあるけど……なんとなく行きづらい。
なんて思いながら突っ立っていると…突然その男の子が振り返って目が合ってしまった。
けど……。
目の前にいるその男の子に驚き過ぎて声が出ない。
…え
待って。え……?
動揺していま目の前で起こっていることについていけない。
お互いにびっくりして、ただわけも分からず見つめ合ってると……
「……上村…だよ、な?」
その彼が目を丸くしながら驚いたように声を出し確かめてきた。
そう。
だって彼は…。
ソファーに座っている彼は私がよく知っている……
「た、高崎…く……ん」
クラスメイトだったのだから───‥‥。