誰にもナイショ♪ヒミツな関係
「でもすごい偶然ね。彩子(アヤコ)ちゃんの子供…梨乃ちゃんとゆうちゃんがクラスが一緒だなんて」
彩子…とは私のお母さんの名前。
ちゃん付けするほど今でも仲が良いってことなのかな?
だから…お母さんは私をここに預けたんだよね。
まあ…高崎くんの家だったってことにはかなり驚いちゃったけど。
あの衝撃はすごかったから。
「ね、梨乃ちゃん」
「あ、はい」
思わず考え込んでいる私に高崎くんのお母さんの声。
これからお世話になるのに私……ちゃんと挨拶してないよね。
こういうのちゃんとしないと駄目だよね。
「あの、これからよろしくお願いします」
緊張しながらだけどとにかく言えた。