誰にもナイショ♪ヒミツな関係



…なんてそんなことを思いながらついて行っていると、突き当たりの奥の方のドアの前で高崎くんは立ち止まった。


…あぶない。
高崎くんにぶつかるところだった。


「ここだよ。上村の部屋」



そう言いながらそのドアを開けた高崎くんに続くように私も部屋に入った。


とりあえず持っていた鞄を床に置くとドアの横の壁にもたれ掛かっている高崎くんを見た。


「あの、ありがとう」

「ははっ。気にするなって!」


そう笑っていた高崎くんだったけど、急に真顔になって私を見てきた。


「けどさー、マジで驚いたよ。上村の姿を見たときは」

「あ、うん。私も…」


さっきのことを思い出してみてもやっぱりあの衝撃はすごかったな…って思う。


私が高崎くんの家にいることが不思議な感じなんだよね。

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