誰にもナイショ♪ヒミツな関係
「それとさ……」
高崎くんはなにか言いづらそうにしながら口を開いた。
「このことは俺たちだけの秘密にしとかねぇ?」
「…え?」
高崎くんの言いたいことがいまいち分からなくて首を傾げる。
えっと……。
このことって…私が高崎くんの家に住むってこと?
それが秘密ってことは…。
「上村は学校のみんなにいろいろ言われると嫌だろ?」
あ。
そういう意味。
「それに俺もなんとなく知られなくないし」
「…え」
高崎くんいまの言葉ってどういう意味なんだろう。
「俺と上村だけの “秘密”ってのもいいと思ぜ?」
私に笑いかけながらそう言った高崎くんに『うん』って頷いた。