誰にもナイショ♪ヒミツな関係



「それとさ……」


高崎くんはなにか言いづらそうにしながら口を開いた。


「このことは俺たちだけの秘密にしとかねぇ?」

「…え?」


高崎くんの言いたいことがいまいち分からなくて首を傾げる。


えっと……。
このことって…私が高崎くんの家に住むってこと?


それが秘密ってことは…。



「上村は学校のみんなにいろいろ言われると嫌だろ?」



あ。
そういう意味。


「それに俺もなんとなく知られなくないし」

「…え」


高崎くんいまの言葉ってどういう意味なんだろう。


「俺と上村だけの “秘密”ってのもいいと思ぜ?」


私に笑いかけながらそう言った高崎くんに『うん』って頷いた。

< 30 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop