誰にもナイショ♪ヒミツな関係
*ドキドキの連続
はぁ。
どうしよう。
「優斗どれだけオレを待たせるんだよ」
聞こえてきた西原くんの声に思わずドキリとした。
ドクン ドクン
どんどん近づいてくる足音に声を押し殺すように口に手を当てた。
「つーか、玄関にあった女物の靴って誰のだよ?」
!?
西原くんが発した発言に思いっきり動揺する。
だって。
その靴って……私の。
「直哉、そんなの気に止めるな。ほら、入れよ」
──バタン
ドアを閉めるその音に少しだけホッとした。