誰にもナイショ♪ヒミツな関係
「けど、バレないのが一番なんだけどな」
「うん」
本当にそれが一番。
私が高崎くんの家にいるのだって、パパたちが戻ってくるまでの間なんだから。
だから、高崎くんに迷惑かけられない…って思う。
「俺は、どうしても、上村と俺だけのヒミツにしたいんだ」
「どうして…?」
高崎くんは、なんでヒミツがいいのかな?
最初、提案されたときも疑問に思ったことだった。
「ああ。それは……」
ピタッと高崎くんが止まった。
そこはいつも高崎くんと、別々に学校に行く場所。
「この続きは家でな」
そう微笑みながら言った高崎くんの背中を見る。