誰にもナイショ♪ヒミツな関係
でも…いまの私にとって高崎くんは、ただのクラスメイトってわけじゃない。
じゃ、友達?
それもちょっと違う気がする。
そもそも高崎くんと関わるようになったのは、あの家に高崎くんがいたから。
「梨乃って本当に好きな人いないの?」
「え?いないよ。」
ジィっと私を見ながら聞いてくる真紀にそう否定した。
だって、いないからそう答えるしかできない。
すると、前のドアから先生が入って来るのが見えた。
「あ、真紀。先生だよ」
そう言うと真紀や他の人たちは自分の席につき始めた。