誰にもナイショ♪ヒミツな関係
「俺は……上村が気になってる」
──ドキン
思ってもみなかった言葉に胸がドキンと跳ね上がった。
「だから、ヒミツにしたいんだ」
ヒミツ?
私が、高崎くんの家にお世話になってること……?
「上村が……梨乃がココにいるのを知ってるのは俺だけでいい。俺たちだけのヒミツでいいんだ」
また。
胸がドキンと跳ねた。
だって……。
いままで私のことを名字で呼んでいたのに、急に名前で呼ばれた。
夕方のリビングに、窓から差し込むオレンジ色が、高崎くんの顔を照らしていた。