誰にもナイショ♪ヒミツな関係
「梨乃がウチに来る前から、俺は梨乃が気になってた」
高崎くんが名前を呼ぶ度にドキンドキンって激しくなる鼓動。
男子に名前を呼ばれたのは初めてだから、よけいにドキドキしてくる。
「だから、梨乃をウチで見たときは驚いた。……けど、本当は嬉しいって思ったんだ」
フッと微笑みを浮かべた高崎くんは、私の髪を手に取った。
「そんな風に、赤くなってる梨乃を、誰にも見せたくない」
そして……。
この前みたいに、ちゅっと音をたてながら、高崎くんの唇が私の頬に触れた。