誰にもナイショ♪ヒミツな関係

*本当の気持ち




───‥‥
─────‥‥


ガヤガヤ


人の話し声や笑う声で朝の教室はうるさかった。


そんな中で私は……。


「はぁ……」


口からため息が零れていた。


このため息の原因は昨日の高崎くんのあの言葉……。



『もっと俺にドキドキしろよ』


高崎くんが発言したこの言葉、気がつけば頭の中で何度も繰り返し流れていた。


ドキドキなんて……十分してるのに、これ以上ドキドキしたら、私どうにかなっちゃうよ。


高崎くんの顔が頭からはなれない。


「はぁ……」


ずっと、高崎くんが頭の中にちらついてばかり。



「梨乃がため息なんて珍しい」


そんな私の様子を見ながら真紀が言った。


< 82 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop