誰にもナイショ♪ヒミツな関係
「そう、かな?」
私だってため息くらいするけど……。
「だって、いまので何回目?」
「え?そんなにしてた?」
ほぼ無意識に出ていたから分からなかった。
「もしかして梨乃……恋煩い?」
驚いたような声を上げながら言った真紀の言葉に、私の方が驚いた。
「ち、違うよ」
確かに、高崎くんのことが頭からはなれなくて困ってるけど、恋煩いなんてそんなことはない。
「梨乃さぁ……高崎くんに生徒手帳届けて貰ったって言ったよね?」
「え?うん……」
それは……まだ私が高崎くんの家に行く前にあった出来事だ。
そのことを、待たせてしまっていた真紀に話したんだよね。
でも、なんでいまその話……?