誰にもナイショ♪ヒミツな関係
真紀は一度、高崎くんがいる方を見たあと、再び私を見てきた。
そんな真紀を不思議に思いながら耳を傾けていると……。
「それがきっかけで、高崎くんを好きになったりした?」
真紀は、とんでもないことを口にした。
私が高崎くんを好き!?
そんな……。
私は高崎くんを好きなわけじゃ……。
「それに、昨日の朝、高崎くんを見てたでしょ?気になってるんじゃない?」
否定の言葉を言う前に、再び口にした真紀の言葉にドキッとした。
「いままでの梨乃だったら、そんなに見ることなかったよね……」
自分でも思ってたことを真紀に言われて、私はそんなに高崎くんを見ていたんだって思い知らされた。