誰にもナイショ♪ヒミツな関係
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「梨乃ちゃん。手伝ってくれてありがとう」
夜。
出来上がった夕食のおかずをテーブルに運んでたら由利さんにそう言われた。
ありがとうって言われるのって、誰かに感謝されるのって嬉しいな。
「ご飯善そいますね」
思わず笑顔になりながら善そったご飯をテーブルに並べた。
「ゆうちゃんご飯出来たわよ!」
ソファーに座ってテレビを見ている高崎くんに由利さんが言った。
テレビからは賑やかな声が聞こえてきてるけど、それでも聞こえてると思うのに、高崎くんはソファーから動かない。
「ごめんね梨乃ちゃん。ゆうちゃん呼んできてくれる?」
ため息をついて苦笑いをした由利さんに、頷いた私はソファーまで向かった。