君のトナリ
理子との下校
3年生になって、先生の口からは受験の言葉がたびたび出るようになっていた。
春斗のことが好きだと気づいてから、春斗が話しかけてくれることがとても嬉しくて、毎日が楽しかった。
もともと勉強は嫌いだけど、学校は大好きな友達に会える場所だから、登校することは苦じゃなかった。
なのに、学校に春斗がいると思うと本当に楽しみで仕方がなかった。
毎日の髪型にも気合いが入る。
でも私には校則違反をする勇気はなく、セミロングの髪を2つに結ぶ程度。
それでも、結ぶ位置を変えてみたり、前髪を止めるピンを少し工夫してみたり。
春斗に少しでも可愛いと思ってほしかったから微力ながら努力はしていた。
3年生になっても私は3組、春斗は2組と同じクラスになることはできなかった。
それでも、懲りずに私の筆箱からペンを盗っていく春斗と、それを取り返しに行く私の関係は変わっていなかった。
これがいいことなのか、悪いことなのか…
でも、つながりがあることはいいことだもんね。
それに、ペンを取り返す時、春斗のポケットに手を入れたり腕をつかんだり…
触れられる口実があるってことが幸せだったりする。
私が春斗からペンを取り返して戻ってくると、また同じクラスで席も近くなったノリが
「あいちゃん、春斗のこと好きだろ?」
と突然言ってきた。
私は動揺を隠せず
「は、はぁ?何言ってんの、ノリ。」
と答える。
でもノリはニヤニヤした顔を近づけて
「隠してもバレてるって。俺2年生の時から気づいてたもん。」
私は真っ赤になる顔を隠すことができず、ノリから視線を逸らす。
「俺、協力するよ。応援する。頑張れよ、あいちゃん!!」
私の肩をポンと叩き、目がなくなるあの笑顔を私に向けてそう言ったノリ。
なんだかすごく嬉しくて思わず
「ノリ~、あんた本当にいいヤツだね!!ありがとう!!」
と答えた。
やっぱりね、とクスクス笑いながら去っていくノリにやられた、と思ったがノリにならバレても大丈夫な気がした。
内緒にしてくれる気がした。
春斗のことが好きだと気づいてから、春斗が話しかけてくれることがとても嬉しくて、毎日が楽しかった。
もともと勉強は嫌いだけど、学校は大好きな友達に会える場所だから、登校することは苦じゃなかった。
なのに、学校に春斗がいると思うと本当に楽しみで仕方がなかった。
毎日の髪型にも気合いが入る。
でも私には校則違反をする勇気はなく、セミロングの髪を2つに結ぶ程度。
それでも、結ぶ位置を変えてみたり、前髪を止めるピンを少し工夫してみたり。
春斗に少しでも可愛いと思ってほしかったから微力ながら努力はしていた。
3年生になっても私は3組、春斗は2組と同じクラスになることはできなかった。
それでも、懲りずに私の筆箱からペンを盗っていく春斗と、それを取り返しに行く私の関係は変わっていなかった。
これがいいことなのか、悪いことなのか…
でも、つながりがあることはいいことだもんね。
それに、ペンを取り返す時、春斗のポケットに手を入れたり腕をつかんだり…
触れられる口実があるってことが幸せだったりする。
私が春斗からペンを取り返して戻ってくると、また同じクラスで席も近くなったノリが
「あいちゃん、春斗のこと好きだろ?」
と突然言ってきた。
私は動揺を隠せず
「は、はぁ?何言ってんの、ノリ。」
と答える。
でもノリはニヤニヤした顔を近づけて
「隠してもバレてるって。俺2年生の時から気づいてたもん。」
私は真っ赤になる顔を隠すことができず、ノリから視線を逸らす。
「俺、協力するよ。応援する。頑張れよ、あいちゃん!!」
私の肩をポンと叩き、目がなくなるあの笑顔を私に向けてそう言ったノリ。
なんだかすごく嬉しくて思わず
「ノリ~、あんた本当にいいヤツだね!!ありがとう!!」
と答えた。
やっぱりね、とクスクス笑いながら去っていくノリにやられた、と思ったがノリにならバレても大丈夫な気がした。
内緒にしてくれる気がした。